|
前回の続きです。 私は、序盤早々から、プロの先生に対して一貫性の無い指し手を続けてしまうという有様で、本来ならば勝負が決してしまう程の大きな作戦負けに陥り、必敗の局面になっていてもおかしくない所でしたが、なんと意外な事に、やや私の方が少し指し易い局面となってしまいました。(序盤戦が苦手な私としては、相当珍しい事なのです。) 私は、その局面で浦野七段が考えこんでいるので、もしかしたら、指し手に困っておられるのかと思い見ていると、浦野七段は、「こんな手、将棋の手や無いなあー」と言いながら、自分の銀を敵歩の頭に出るという奇手を放たれました。 私は、驚きながらしばらくの間、この手の意図を読んでいる内に、この手が、盤上この一手の絶妙手である事に気が付き、更に驚愕致しました。 ![]() 私は、やっぱりプロっていうのは凄いなあーという事をつくづく痛感させられました。 そして、この手を境に形勢は逆転し、一方的に攻め立てられるという苦しい展開となってしまいましたが、決め手を与えず懸命に受けに回り迎えた最終盤、私は自玉に詰みのない事を確認し、相手玉に詰めろを掛けた所、普通有り得ない様な出来事が起こりました。 浦野七段は、自玉の詰めろを受けずに私の玉に詰めろを掛けて来られたではありませんか 正直、私は心臓が飛び出るくらい驚きました。将棋界でも、1,2を争う詰将棋作家としても知られる浦野真彦七段が、自玉の即詰みに気が付かない訳が有りません。 私は、その局面で何度も何度も相手玉への詰み手順を確認しましたが、幾ら確認しても長手数ながら即詰みが有るのです。 これ程までに詰み手順を幾度も確認したことは、私の将棋人生の中でもこの時のみです。 何度確認しても詰んでいるので、私の頭がおかしくなったのかと思う程でした。 私が、思いもよらない局面を前にして固まっていると、浦野七段がポツリと「あっそうかー」と小さく呟かれ、私はその時初めて、浦野七段が自玉の即詰みに気が付いておられ無かったのだということが、判ったのです。 そして、そのまま私が、浦野七段の玉を綺麗な即詰みに討ち取って勝つ事が出来たのですが、その時の私には、嬉しいという感情が全く沸いてきませんでした。 何故ならば、まさか私が勝てるとは、夢にも思っていませんでしたので、信じられない出来事にどうしたら良いか判らず、困惑してしまいました。 しかし、浦野七段は、何事も無かったかの様に冷静に感想をお話しして下さいましたのですが、私はその時、頭の中が真っ白な状態になってしまっていてどういう事をおっしゃられていたのか、よく思い出せません。 しかし、この日の出来事は、今の私にとって大変良い思い出となっております。 浦野真彦先生、快く指導対局をしてくださいましてどうも有り難う御座いました。 ![]() ![]() このブログを、人気ブログランキングへ一日一回、貴方様の清き一票お願い致します。 |
| << 前記事(2007/10/27) | トップへ | 後記事(2007/11/03)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
突然のコメントで失礼いたします。 |
magzazinn55 2007/11/07 06:07 |
| << 前記事(2007/10/27) | トップへ | 後記事(2007/11/03)>> |