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zoom RSS 渡辺竜王、「羽生神話」を打ち破る貴重な勝利

<<   作成日時 : 2008/11/29 14:28  

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 渡辺明竜王に羽生善治名人が挑戦している第21期竜王戦七番勝負の第4局は、11月26日9時から熊本県菊池市で行われていました。

 挑戦者・羽生善治名人の3連勝で迎えており、この一局に勝てば竜王奪取と同時に、通算7期で史上初の永世竜王の資格を得る事になります。

 又、永世竜王獲得と同時に、永世七冠という空前の大記録もかかっている為、大勢の報道陣が対局場に入っていたそうです。

 追い込まれた渡辺明竜王としては、まずはなんとしても一番返したいところです。

 第1局と第3局が一手損角換わり、第2局が矢倉でしたが、第4局は両者の対戦では初めての意表の相掛かりになりました。

 本局は、先手番の羽生善治名人が、下段飛車から棒銀に出た銀を自陣に引きつけ、銀矢倉の堅陣から渡辺明竜王の攻めを迎え討つ展開となりました。

 その後、羽生善治名人は自玉の堅さを生かして手厚く受けに回り、渡辺明竜王の猛攻をしのぎつつ、細い攻めをつなぎ、わずかながらも羽生名人の優勢な情勢となりました。

 そして、息詰まる終盤戦の中、棋譜中継が羽生名人の手の震えを伝えています。

 羽生名人は、緊迫した局面で勝ちを確信したときに手が震えるといわわれています。

 羽生名人に震えられれば、対局相手は必ず負けるという伝説を作ってきた為に、近年では「羽生神話」の一つとして恐れられています。

 誰もが、本局での渡辺明竜王の敗戦を予感したものと思われます。

 しかし、この日の渡辺竜王は最後まで諦めませんでした。

 渡辺竜王の驚異的な粘りの前に次第に形勢は混沌としてきました。

 そして、最後は渡辺竜王の自玉が、きわどく打ち歩詰めで詰まない事を瞬時に悟り、渾身の一手8九飛以下、見事な逆転勝利を収める結果となりました。

 控え室の検討陣からも、「すごい勝負でしたね」の声。

 竜王戦決勝トーナメントを、劇的な逆転で勝ち上がってきた羽生挑戦者。

 しかし渡辺竜王の絶妙のしのぎと打ち歩詰めで逃れるという終盤の妙技に、近年まれに見る逆転負けを喫しました。

 序盤から終盤まで両者共に明快な悪手は発見されず、非常に内容の濃い将棋であり、本当にすばらしい大熱戦でした。

 そして、羽生名人を一番最初に震えさせたことでも知られる渡辺明竜王自らが、「羽生名人の手の震え=羽生名人の必勝」という「羽生神話」の一つに終止符を打つ価値ある一勝となりました。

 この日の対局で思い起こさせるのは、18年前の第3期竜王戦七番勝負で、羽生善治竜王(当時)が挑戦者の谷川浩司二冠(当時)に開幕から、まさかの3連敗を喫した後の第4局で、勝利した将棋です。

 不調の兆しがあった当時の羽生さんは、「この苦しい状況でどれだけ自分の力を出せるのか興味があった」そうです。

 その対局の内容は、谷川二冠が棒銀から優位を築き、羽生竜王は粘りに出る指し方を選んでチャンスを待つ展開になりました。

 その後、谷川挑戦者に大差のリードを許してしまいましたが、最後まで諦めない羽生竜王に谷川二冠が寄せ急ぎ、激しい終盤の一手争いの中、羽生竜王が逆転勝ちしました。

 この追い込まれた状況の中での対局で、総手数203手の激闘を制した将棋こそが「自分にとっての原点の一局だった」と常々語っておられます。

 その18年前の竜王戦と同じスコアの上、似たような状況で行われた本局で、当時の羽生竜王と同じ様な内容と結果を残す渡辺明竜王は、やはり羽生善治名人の後継者に思えてなりません。

 いよいよ、「眠れる獅子」(すばらしい実力をもちながら、まだ十分に力を出しきっていない人のたとえ)であった渡辺明竜王が目を覚ませた事によって、ますます今期の竜王戦から目が離せなくなりました。

 竜王戦・第5局は12月4、5の両日に和歌山県西牟婁郡で行われます。
                                  
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竜王戦第5局中継・解説会情報
【第21期竜王戦七番勝負第5局】 4日(木)・5日(金)の両日、和歌山県白浜町にて指されます。午前9時開始の予定です。ネット中継はこちらで行われます。 ...続きを見る
メタボとさよならをめざすブログ
2008/12/02 00:10

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はじめまして、hiro 様。
突然のご連絡を失礼いたします。

私は「みんなのポスト」という家電とゲームレビューサイトを運営しておりますWillVii株式会社の藤井と申します。
弊社のモノフェローズサービスでレビューをお書きいただけるブロガー様を探していたところ、
こちらのブログを拝見させていただくことになりました。
もしご興味をお持ち頂けましたら、メールにて話をお聞きいただけませんでしょうか?
なにとぞご検討のほどよろしくお願いします。
__________
WillVii株式会社 藤井
jp-mofe@minpos.jp
みんぽす:http://www.minpos.com
Willvii株式会社
2008/12/01 16:01
 はじめまして、神代と申します。羽生ファンとしての反論をお許しください。
 震えですが、勝ち筋を見つけたというよりも、今回のようなギリギリの終盤戦(優劣不明)の時に出るようで、これまでにも震えを見せた後負けた対局はありました。
 それと今回は厳密に見れば逆転だったように思いますが、渡辺玉に明快な寄せがあった局面はなかったようで(控え室で羽生勝ちの結論が出た訳ではなかった)、大逆転ではなく大熱戦と評すべきだと思います。
 あっという間に第五局、個人的には(いける距離の新潟)龍言で決まって欲しいのですが、やはり一局でも負けると心臓に悪いので固唾を呑んでPC応援することになりそうです。
 今回勿論大きな勝負ですが、明竜王の真価は30歳までに何度タイトル戦に出られるかにかかってくると思います。勿論一年でも早いA級入りも欠かせないですね。
震えの神話
2008/12/04 01:02

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